ホラーアドベンチャーゲーム『サイレントヒル』のファンでもなければ、この手のゲームを苦手とする私が、「サイレントヒル」を観てみようと思ったのは、某サイトにアップされていたレビューに惹かれたからでした。
「とにかく映像が綺麗。もう一度劇場で観たいです。」
その他にも、結構褒めているレビューが多く、何だか気になる気になる!
裏切り者キャラのショーン・ビーン、S・キングの「キングダム・ホスピタル」でゴースト役を演じていたジョデル・フェルランドも出演していて、これまた気になる気になる!
...ってことで、観てきました
。
ローズとクリストファー夫婦は、養女シャロンの奇妙な言動(「サイレントヒル...」とうめき声をあげる)に悩んでおりました。
治療の甲斐もなく、どんどんひどくなっていくシャロンの姿に、たまりかねたローズは、シャロンを連れて、ウエストバージニア州の街サイレントヒルを訪れますが...
街に着いた途端、ローズは車で衝突事故を起こし、気がついたらそこは辺り一面の銀世界でした。
「おお〜映像が綺麗ってこのことかぁ〜確かにイイ感じ!」そう思ったのですが、実はこれ、“灰”。
空からもどんどん降ってきます。
この作品には、この灰の世界と、気持ちの悪い闇の世界、現実の世界に分かれていて、同じサイレントヒルなのに、それぞれで全く異なる情景が描かれています。
やはり目を覆いたくなるのは、闇の世界。
サイレンが鳴ると、この世界に変わりはじめるので、観ている側も心構えができてよかったです
とはいえ、気持ちが悪いのは気持ち悪いんですが、モンスターをまじまじと見ると、お化け屋敷に出てくるちょっと間抜けなお化けに近いものもあり、
全米震撼!初登場No.1 は、ちょっと言い過ぎな感じがしました。
(エクソシストに勝るものなし!)
まぁ〜それはさておき、異空間同士を同時進行させる場面は、面白いと思いました。
特にローズ達を探しにきたクリストファーが、姿は見えないけれど、ローズを感じるところは結構切なかったです。
今回は、ホントいい役でしたよ、ショーン
。
ジョデル・フェルランドも、子役ながら一人三役を上手くこなしていました。
「キングダム・ホスピタル」でも、お人形さんのような可愛らしさがあり、とても印象的でしたが、今回も黒い瞳がインパクトありました。
ダコタ・ファニングが、すでに子役の域を脱した今、次なる天才子役として絶賛されるのは、間違いなくこのお嬢ちゃんでしょう。
闇の世界の変わり方や、モンスターなど、「ヘルレイザー」に似ているなぁ〜と思って観ていたのですが、監督が影響を受けたのは大友克洋氏だそうで、なるほど言われてみれば、ラストの見せ場は“AKIRA”です
。
ただただ、暗い怖いホラーかと思っていたのですが、確かに映像は凝っていたし、話の展開もよかったです。
平凡な主婦が、たいした武器も持たず、我が子を守るためにどんどん強くなっていく姿に感動もしました!
(「仄暗い水の底から」といい、こういうのが多くなりましたね)
「母は強し」そんな作品でした